はじめに

テキスタイルデザイナーの齋藤光彌さんの著作に学ぶデザイン

齋藤さんの著作「模様の方則」はじめにより

「模様の考案・制作は、絵が上手下手には関わりなく、誰にでも簡単に楽しめる作業となるはずです」

齋藤さんは日本を代表するデザイナーの一人です。
彼の実績は素晴らしく、心が通った仕事の数々には感銘します。
偶然参加したワークショップでお目にかかりました。
よもやそんな出会いがあるとは想像もしていませんでしたが、
そのご縁が前著を手に取るきっかけとなりました。

私は頭にうかぶ表現したいことは多いけれども、実際に実現できることはわずかでした。
絵を描くのは大の苦手です。
Webの仕事を喜んでやらせていただいていますが、デザインメインの仕事になると劣等感を感じずにおれません。
そんな人間ですが、前著の「はじめに」にあった一文が「とりあえず始めてみようか」と思うきっかけになりました。

まずは、模様作りの方法を学び、方法を確認できるソフトを作ってみます。
本を購入されている方、興味を持っていただける方に是非使っていただき、
齋藤さんの言葉を実践できるようにしたいと考えています。
模様学に役立つソフトを作るのが夢ですが、多くの方々の協力があって初めて現実になります。
私はまずは実践用ソフトを作って始めてみます。

途中で何か起こるか想像もできませんが、半年(2009年夏)を目標として1冊目の著作の内容を確認したいと思っています。

進め方
本ページで更新を行ったらBlogに情報を転載します。興味のある方はBlogを通じて知っていただくことができます。
確認のために作成したソフトは本ページを一次配布元として無料でダウンロード・利用ができます。
ソフトの作者はソフトのサポート、動作保証、ソフトに起因するすべての問題について一切の責任を負いません。
また、本の著者は本ソフトについては一切関知しません。手法そのものはすべて本の著者に帰属します。
本の著者から何らかの要請があった場合には、公開方法は変更になります。
まだ、何もできていないので、著者に伝えることがないため、現時点では何も申し上げられません。


1冊目の著作
模様の方則―幾何学模様に見る模様の形成

1 伝統模様の解析―古布模様の形成過程
2 模様と「送り」―送り技法の種類と展開
3 模様の制作技法―移動技法による模様の形成
4 模様の形成過程―織り模様を例に模様部品と展開を考察する
5 模様の形成と空間―地と模様部品形態が模様に及ぼす影響
6 「送り」と展開―模様部品の展開と応用
7 割り付け模様の形成過程―限定された空間に模様部品を配置する
8 文字模様の形成過程―氏名の模様化

2冊目の著作
模様の作り方―幾何学模様に見る模様の形成

1 方眼紙による模様形成―方眼紙を用いた模様の形成過程
2 要素の加減と模様配列―ネガ・ポジ模様の形成と改良
3 模様配列の複合―模様配列の画面合成と応用
4 平面の分割―直線と曲線による幾何平面の分割
5 幾何学図形の配置構想―模様部品の配置構想と集合区分
6 複数図形の構想―集合区分から見える複数の図形形態

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